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ある日、愛猫のピトのお腹をもふもふしていたら、
大きなしこりがあった。人差し指の第一関節くらいの大きさと厚みがあった。
かなりびっくりした。いつからこんなデキモノがあったんだろ!?
もみもみしたら気持ち良さそうにした。
なのでウンコだと思った。でもウンコにしては左寄りだし、上の方だなぁと思った。
しこりの周りはウンコないみたいだし、なんでこんなとこだけに、ウンコが止まってるんだろう…と思った。
「猫 おなか しこり」で調べてみた。
そうしたら、「痛みがない場合は乳腺腫瘍」「乳腺腫瘍とは乳がんのこと」「全身に転移することもある」と絶望的なことが書いてあり体中の血が引いた…。
しかしよく読んでみると、10歳以上の猫がなる病気らしい。
それに「脂肪だった」「乳の固まりだった」「腸がはみでていた」という命の危険のないしこりの書き込みもあった(ヤフー知恵袋で見た気がする)
なので、うんこor脂肪であってほしいと思ったが、内心「腫瘍だ…」という気持ちがとれずブルーな気分だった。
そして待ちに待った、ピト様のうんこ。
ピトのお腹を触れば、しこりの正体がうんこだったのかどうかが判明する、しかし触るのがすごく怖かった。(まだしこりがあったら…どうしよう…)
5分くらいウロウロして、勇気を出してお腹を触った。
まだ、しこりはあった。位置も大きさもかわっていなかった。
絶望的だった。
その日は土曜日だったので動物病院は休みだから、日曜日を経て、月曜日の朝一でA動物病院へ向かった。
1件目:A動物病院
ぶっちゃけ、先生が無口なのでちょっと苦手なのだが、この先生も猫を飼っているし何回か通ったので、最初はここにした。
先生は触った瞬間に「これは…厳しい…」と10回くらいつぶやいて「腫瘍です。手術が必要です。」と言った。私は内心(やっぱりなー)という感じで思ったより冷静だった。
生存率を聞いたが、わからないと言われた。
手術の事など、いつもよりも長く話した。でも5、10分くらいしか話してなかったと思う。
彼に待ち合い室で「ピトちゃんダメやった。すごく広範囲で、ひどいって言われた。2回に分けて手術するかも…。」と伝えたら涙が止まらなくなった。
待合室のすみっこで、メッシュネットに入ったピトをひざに抱えて思いっきり泣いていた。
美人助手がティッシュをくれてなぐさめてくれて嬉しかった。
その時、病院の待合室はオムツをはかされている大きな犬、ケースに入っている猫、私の3客だった。
オムツを履かせる飼い主「オムツLサイズなのにチ◯チンが入らないわぁ」
イライラしはじめた犬「うぉぉおおおおおん!!!」
ティッシュをくれた美人助手「チ◯チン入らないねぇ…」
ケースに入っている猫「あーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあーあー」
(ひらすら一定音程で人間のような声だった。)
メッシュネットに入ったピト「みゃーーー!きゃーーー!にゅあーーーー!」
隅っこで泣き崩れる私「うぎ…うげ…うぐっ…ブオオオォォォオオン(鼻をかむ音)」
私は泣きながらも(みんな大変だな…。あぁ…。これが地獄絵図が…。)と思った。
しかし私は本当に腫瘍なのか、信じられなくなってきた。
だってまだ2歳になってないのに…。
みんな米粒サイズで見つけているのに、私はこんな大きくなるまで気付かないなんて…そんなのありえるのか?
2件目:B動物病院
友達のママが通っている、B病院に向かった。
その友達のママは人を見る目があるので、きっと良い病院なんだろうと思った。
A動物病院もその友達のママが通っていたときいたから行ったのだ。
先生は難しい顔で触っていたので「腫瘍ですか?」と聞いたら「それは年齢的に考えにくい。腫瘍だったら、こんな大きな状態で初めて見つけるのもおかしい。」と、Aとは反対の事を言った。そして「炎症止めの薬を出します。」と言った。
私は(痛みがないのに炎症?こいつ薬代稼ぎたいのか?ここ来たの失敗した…。)と思った。
先生はカルテを書くのに忙しそうで、思ったように会話ができない…なんなん…と思ったら、助手が、薬の飲み方教えるね〜と言ってやってきた。
助手はベテランらしく「爪切る?切った方が良いでしょ!爪切っとくね〜」とさっそうと爪を切った。そして「メッシュネット目が細かいから、この荒いメッシュネット無料だしあげるよ」といってメッシュネットをくれた。できる女って感じだった。
そして薬の飲み方を教えてくれたのだが、ベテランはさすがに上手だけど、私は上手にできなくて、戸惑ってたけど「上手!上手!できるよ!」と励ましてくれてなんて優しい人なんだろう…と感動した。
私と助手は病院2件目でイライラして暴れるピトと戦い、先生はカルテを書いたり動物の医学を読んだりしていた。
そして先生は一通り終えたようで私に話しかけてきた。
「犬は疑似妊娠することがあるけど、猫の疑似妊娠は考えにくい。学会でもほとんどないと発表されるほど。でも、この若さで腫瘍も考えられない。なので乳腺炎に効く薬を出しました。」
疑似妊娠?乳腺炎?意味がわからなくて、聞き直したが、それでもわからなかった。
あとからベテラン助手が説明しなおしてくれて
「腫瘍も乳腺炎も考えにくいけど、炎症の薬で様子をみてみよう。薬が効かなかったらまた考える。」という意味だと理解できた。
乳腺炎とは妊娠後に乳腺が腫れてしまう症状らしい。
痛みがないのに炎症なのだろうか…。しかしピトはそろそろ発情しても良い時期だが発情しない。それに最近、まじですごく食べる。なので疑似妊娠はありえるかもしれない…とかすかに希望をもち、今は薬を飲ませている。
最後にベテラン助手に質問したことをまとめます。本当よくお話を聞いてくれました。30分くらい話したと思う。
3.4キロってデブですか?去年は2.4キロだったのに…
→普通だよ。背中を触って骨に触れたらOK。あと後ろ足の肉はこれ以上ついたら、ちょっと肥満ぎみになるね。
腫瘍だったら残りの寿命は?生存率は?
→腫瘍は考えにくいからそんな事考えなくていいと思うよ
薬は食後?
→そんなことないから、薬のために食事時間を変えたりしなくていい。
→12時間開けると書いてあるけど8時間以上と考えて良い
(1日2回飲む錠剤をもらいました)
薬のませれるかな…
→食べるようだったら、缶詰に混ぜてあげても大丈夫
なんで針刺して細胞検査?を、しないの?
→薬が効かなかったらすると思う。ちなみにノン麻酔だよ。
こんな感じでした。
症状を聞いたC病院の意見
彼の知り合いの友達が動物病院で働いているので、ピトの症状を伝えて意見を求めた。
「その年で腫瘍ができるなんて聞いたことがない。そんなでかい腫瘍だったら一週間後には死ぬ。」とのことだった。詳しくはやっぱり診ないとわからないと。
行きたいのはやまやまなのだが、車で40分くらいかかるので、車嫌いのピトはド発狂すると思い断念している…
C病院の先生も、腫瘍なわけないし!という感じのことなので、少し安心した。
ちなみに乳腺腫瘍は避妊手術が2歳以降にした10歳以上の猫にかかりやすい病気だ。
生後6ヶ月以内に避妊手術をすれば9割方は押さえられるらしい。
ピトは避妊手術をしていない。もしかして乳線にしこりがあるのは避妊手術しなかったからかと思い、すごくつらい。先生は関係ないという感じだったが…
避妊手術はポピュラーだけど、絶対に死なないことはない。
同じ品種であるスコティッシュが死んだという書き込みをみて怖くなったのだ。
避妊をしなかたから、子宮が破裂したとか腫瘍になったという書き込みもみたのだが、どうしても避妊に踏み切れなかった。
それと将来的には子供を産んでほしいという気持ちもあった。
でも、いつ子供が増えても大丈夫な環境になるのか、わからないし、いつになるのか見当がつかなかった。
すごく悩んでいたけど、今回の件で手術を決意した。薬が飲み終わったら実行するつもり。子供はまだ欲しい気がするけど、妊娠出産を経ると、また乳腺に支障がきそうで怖い。
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